中退一流、留年二流、卒業三流。
こんな言葉を聞いたことがある早稲田生、多いのではないでしょうか?
大学に入る頃は留年なんて絶対しないだろうと思ってたけど、気づいたら留年マジック点灯しちゃってたり、友達は5確(5年生確定)してたりで、意外と身近な留年。平昌オリンピックで金メダルを取った羽生結弦さんも、単位は取れずに通信教育課程で留年しています。でもさすがに退学する人はなかなか見かけないですよね。
そんな稀有な存在だからこそ、個性的な才能を輝かせる大物にもなりやすいのかも?
ということで、今回は実際に早稲田大学を中退した経歴を持つ有名人の方々をご紹介していきます。
森田一義さん
まず一人目はタレントのタモリさん。
タモリさんの早稲田中退は有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。タモリさんは高校を卒業後、1年間の浪人生活を経て早稲田大学第二文学部に入学。もともとは無線に興味があったため電気通信大学を目指していましたが、物理が克服できなかったため早稲田大学に志望校を変更したそうです。在学中はモダン・ジャズ研究会に所属してラジオ番組にも出演しました。しかし大学2年の5月の旅行に学費用の仕送りを旅行用に使ってしまい、授業料が支払えなくなる事態に。そのまま学費未納のため、3年次に除籍処分となりました。モダン・ジャズ研究会を除籍後も続けた後、福岡でサラリーマンを経験してから30歳で芸能界デビューしました。中退のきっかけは芸能界ではなかったというのは意外ですね。
小室哲哉さん
続いて二人目は、今年1月に引退を発表して注目を集めた、ミュージシャンの小室哲也さん。
現役早大生は世代ではないですが、「小室ブーム」を起こして音楽の一時代を築いた小室さんも早稲田中退。早稲田実業学校高等部商学科(商学科は2002年に募集停止)から内部推薦で社会科学部に入学。早稲田には5年間在籍しましたが、在学中も音楽に没頭して、興味のあった統計学以外の授業にはほとんど出席していなかったそうです。幼い頃から音楽の英才教育を受け、早くから才能を発揮していた小室さんには、大学での学びは必要なかったのかもしれません。
ちなみに小室さんの母校の早稲田実業学校には2001年に「小室哲哉記念ホール」が作られ、自身も早稲田実業学校開校百周年記念歌『ワセダ輝く』を作曲するなど、実業との縁が多いようです。
堺雅人さん
3人目は、俳優の堺雅人さん。
2013年に高視聴率を記録した半沢直樹で主演し、「倍返しだ!」は流行語大賞を受賞しました。そんな堺雅人さんは国立大学を第一志望としていましたが、数学があまりに苦手で国立受験に失敗、早稲田大学第一文学部に入学しました。入学当初から、高校時代からやっていた演劇を続けようと考えていましたが、のめりこんでしまうことを考えて1ヶ月悩み、ゴールデンウィーク明けに「演劇がきっかけで中退する覚悟」まで決めて、演劇研究会に入会したそうです。大学1年生の5月に中退まで考えるなんて、並々ならぬ演劇への思いが伝わってきます。在学中はそのまま演劇に没頭し3年次に退学していますが、サークルでは幹事長も務めて6年間在籍し、大学には通い続けたそうです。そんな大学時代、東中野に住んでドーナツ屋さんでアルバイトをしていた頃、居心地が良すぎて「無断出勤」をしたこともあるとか。面白エピソードに事欠かない俳優さんです。
上田晋也さん
最後に紹介するのは、お笑いコンビくりぃむしちゅーの上田晋也さん。
好きな司会者ランキングを二連覇されたほどの人気司会者でもある上田さんは高校卒業後、一浪して早稲田大学教育学部に合格し入学されました。しかし、なぜか新歓コンパのチラシを一枚ももらえなかったり、頑張ってチラシを拾い集めて選んだ10以上のサークル全てに入会を断られたりするなど、大学にうまく馴染めなかったそう。大学中退後、芸能事務所宛に履歴書を書いていたちょうどその時、一緒に一浪して入った立教大学でうまく大学生活に馴染めていなかった有田さんから電話があり、二人でお笑い芸人を目指すことになったとか。ということは、お二人のどちらかでも大学生活を楽しんでいたらくりぃむしちゅーというコンビは誕生しなかったのかもしれません。
おわりに
大学のホームページによると、中退する人の割合は1学年多くても4%ほどだそうです。そう考えると中退しても活躍している人はほんの一握り。人生大きな賭けに出るのもありですが、地道に単位を取ることを考えた方がいいかもしれません。
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