ロータリーで夜ふかし バレンタイン編

2月14日バレンタイン。クリスマスに次ぐ聖夜を恋人と過ごした早大生は多いのではないだろうか。しかしドンキホーテのネオン輝く高田馬場ロータリーから人が消える夜はない。バレンタイン当日終電間際のロータリーの人間模様を取材した。

ロータリーにいつもいるあの人

「俺結構有名やで。いつもここおるからな。」
そう話すのは高田馬場で飲んだことのある人なら必ず一度は見たことのあるあの人。居酒屋『庄吉』の客引きだという。

「もともと大阪のキッチンやったやねんけど、こっちの人間で喋れる人がおらんから、こっちでは客引きやってる。」
出現頻度が高いせいもありかなり前からいる印象だが、客引きを始めたのは昨年の10月からと結構最近。顔見知りになってお店に来てもらうために早稲田の飲みサー事情にも詳しくなり、話を合わせるためにマイルストーンを買おうとしたほど仕事熱心。わずか半年足らずで500人分のLINEもゲットしていた。

しかし今月末には地元大阪に帰ってしまうそう。
「東京は嫌や、人間が面白くない。冗談言ったらマジでキレられる。」

地元大阪に彼女も置いてきているそうだ。ロータリーの名物お兄さんがいなくなってしまうのは少し寂しいが、大阪に戻っても頑張って欲しい。客引きの才能がありすぎて、キッチンには戻れないだろうけど。

今日出会った男女

フットサルサークルを中心とした集まりの中で、一際目を引く男女が。泥酔した女の子が男の子にもたれかかっている。彼女なのかと思い話を聞いてみたが、彼は女の子の名前さえ知らないという。
「呼ばれて来たらもうこうなってました。」

ここにいる集団はみんなそれぞれバレンタインを済ませ、これから友達の家で飲み直すらしい。
「俺は明日から彼女と旅行だから帰るよ」
と1人の男性が。今日はどうして一緒に過ごさなかったのか聞くと、今日は母親を優先したらしい。ロータリーにも親孝行な息子がいたものだ。旅行楽しんで。

別れかたもいろいろ


音楽サークルの3年生4人組に遭遇。うち2人は彼女がいるが、残る2人はなんと同じ日に別れたと言う。2年前のことらしい。
「俺は振られた」
「俺は振られそうになったから振った」
それってひどくない?なんでも、2年前のバレンタインは麻雀をしていて会えなかったそう。麻雀がきっかけで別れる大学生カップル多いですよねと言うと、意外にも
「彼女の方が麻雀に行くと言って会えなかった。」

彼らは昨年の12月にサークルを引退し、今は就活や院試に向けてそれぞれ頑張っているという。4人で話す楽しそうな姿が印象的だった。

別れの季節

終電の時刻も近づいて来た頃、ロータリーの出入り口からテニスサークルの2年生が出て来た。

それっぽいオーラがあるので何か芸能活動をしていたか聞くと、うち一人はサロンモデルをやったことがあるという。
「でもあまりに朝早いんで4回くらいブッチしたら連絡来なくなりました。」

テニスサークルって、実際テニスやってるんですか?という失礼な質問には、
「僕高校テニス部ですよ!」
という返事が。反省したのも束の間、
「ラケットは今メルカリに出品中です。」

3人のうち一人は1ヶ月前に彼女と別れたばかりと聞いて驚いていたら、なんとさらに一人は2日前に別れたそうだ。彼女も同じ早大生ながら人生経験が豊富で、最後まで受け入れられない部分があったという。これから合流する友人も振られたばかりだそうで、バレンタインシーズンもクリスマスシーズン同様、出会いと別れの季節みたい。


こんなインタビューをしているうちに終電の時刻が近づく高田馬場駅

今は遊ばず勉強した方がいい

昨年、地元広島から早稲田に上京して来たという1年生の男女と一緒にいたのは、現在受験真っ只中の浪人生。受験のため東京に出て来た彼の慰労会に集まったのだという。早稲田はほぼ確定したというが、まだ社会科学部の試験が残っている。

浪人経験者として、気持ちの意味で後悔しないためにも、今はまだ遊ばない方がいいと伝えた。4月に彼と早稲田で会えることが楽しみだ。

2月14日25:04、JR山手線池袋方面行きをもって、高田馬場の電車の運行は終了。終電後のロータリーには帰り道に喫煙所に寄るサラリーマンのみになった。

特殊言語

2時頃にロータリーを覗くと先ほど取材したフットサルサークルのメンバーが再びロータリーに集まっていた。彼らはオールラウンドサークル「ToyBox」や慶應大学のオールラウンドサークル「YALE(エール)」のメンバーを交えて、勢いに乗っているサークル事情を教えてくれた。

しかし時折なんと言っているのか聞き取れない言葉が。どうやら「チンパンすぎ」と言っているらしい。独特のイントネーションをお伝えできないことが残念だが、彼ら曰く早慶の飲みサー界隈では流行っているらしい。言葉の意味は解説をする価値もないので、分からない人は各自ググってほしい。

彼らはこちらが取材中であろうとお構いなしにコールを振ってくる。名前を聞いてはコールを振り、サークル名を聞いてはコールに繋げる。談笑していた人も、ひとたびコールの声が上がると呼応してコールに加わる。

「俺らコミュ障だからコールでしか会話出来ねえんだよ(笑)」
コミュ障は冗談でも、彼らにとってコールはコミュニケーションツールのひとつであることは間違いない。

極寒の中で散歩した男女

明け方にロータリーに戻ると、取材陣の友人の男女が二人で始発待ちをしていた。この時間までどこにいたか聞くと、なんと夜道を散歩していたそう。この日の最低気温は-0.2度。極寒の夜のお散歩などにわかには信じがたいが話をよく聞いてみると、昨日友人と4人で飲んでいたが二人だけ終電を逃し、カラオケに行くお金もないのでコンビニに寄りながら高田馬場と早稲田の町を散歩してやり過ごしたそう。

怪しい目を向けていると男性の方が悲しい顔をしたのでこれ以上詮索をすることをやめた。2月15日朝5時すぎ、二人はそれぞれ始発に乗るため、高田馬場駅に消えていった。

おわりに

途中、最近できたサークル仲間で飲んでいたという集団に話を聞いた。うち一人が、「麻雀がきっかけで昨日彼女と別れた」と言う隣で、「彼女が出来そう。」と言う男性が。詳しく話を聞くと、なんと先ほど取材した集団の中にいた女の子だとわかった。ロータリー界隈は案外狭いのかもしれない。
恋人の有無に関わらず、この夜ロータリーにいた人々にとって、2018年のバレンタインは2月の寒い1日でしかなかったのかもしれない。取材に協力してくださった方々に感謝を申し上げる。

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この記事を書いた人:やまぎし