【難関?】第二外国語のすべて

 

こんにちは、ワセアド編集部です!!

三月になり、薄着でも過ごせるようになってきましたね。早稲田では合格発表もほとんど終わりました。合格された方はおめでとうございます!!!

新入生は合格発表も終わり、ぼちぼちサークルや履修のことも気になってきてくる頃ではないでしょうか。ほとんどの学部で課される第二外国語の授業ですが、授業回数も多く、テストも大変です。しかしこの二外(第二外国語)ですが、事前の情報があまり多くなく、選ぶのが難しいのが現状です。

そんな訳でワセアドでは二外について調査しまとめてみました!

二外について

学部によって二外のウエイトは異なります。例えば文化構想学部では、一年生は週4コマ二外の授業があります。登校する日のほとんど全てに二外授業がある上に、授業外の課題も出るので結構重めであるといえるでしょう。

一方で政経や社学など、他の学部では週2コマのところも多くみられ、他の必修(英語など)と同じようなウエイトのところもあります。

しかし、やはりどこ学部にも共通することは、二外は鬼門ということです。今まで全く触れていなかった言語に新たに触れ、テストで合格点を取ることは容易ではありません。筆者の友達の1/3ほどは二外を再履しています(笑)。

今回は5つの言語について、履修者に取材をし、「単語の難易度」「文法の難易度」「発音の難易度」の3項目を5段階評価でまとめてみました。

では言語ごとに特徴が異なるので一つ一つみていきましょう。

※取材は特定の個人にのみ行っており、また記事も主観を多分に含みます。その点ご理解のうえご覧ください。また、内容に関しても学生の取材に基づくため、一部誤りがある可能性もあります。ご了承ください。

ドイツ語

 

単語の難易度3

一見英語には似ていませんが、実はぬるっと似ています。例えば英語で「おはよう」は「Good Morning」ですが、フランス語では「Guten Morgen」です。ぬるっと似ていますよね。読み方も規則性があるので、勉強していけば読めるようになります。

またドイツ語には医療用語が多いので聞いたことのある単語がたまに出てきてテンションが上がります。

 

文法の難易度4

「ドイツ語は文法がやばい」と入学前に聞いていましたが、脅されるほどでもなかったような気がします。英語と似ている箇所も多いです。

しかし、唯一難しいところは、「冠詞」です。日本語にはこの考え方がないため、英語を勉強する際にもよく難しいと言われるこの冠詞ですが、ドイツ語の冠詞はより複雑です。名詞によって冠詞が異なるのですが、この変化には規則性がほとんどないです。なのでめちゃくちゃ暗記ゲーです。コツコツ頑張らないとテスト前に痛い目に合います。

 

発音の難易度2

発音のルールが割と明確です。英語より簡単だと思います。慣れてくると初見の文章でも発音することは割とできます。ただ、日本にはない発音があるので最初はその音を口にするのが恥ずかしいです(笑)。

しかし発音に関しては総じてそんなに難しくないです。

 

おまけ

どの二外にも言えることだと思いますが、やはりその言語に慣れるまでは結構厳しいことも多いです。しかしそのハードルさえ越えてしまえばあとはなんなら楽しいかもしれません。

 

 

フラ語

 

単語の難易度4

英語と似ている単語や、馴染みのある単語もちょくちょくありますが、初めて聞くような単語も多いです。

例えば、「水」のことをフランス語では「eau」といいます。知らんわって感じですよね。

なので初めてみた文章を”雰囲気で読む”ことは結構難しいです。「長文を読んでこい」みたいな課題が出ると、最初は基本的になんやねんこれ状態なので、まず膨大な量の単語を調べることから始まります。

定期的に単語の小テストもありますが、大学生は基本的に直前に詰め込むので一生覚えません。毎回膨大な量の単語を暗記します。しんどい。

文法の難易度2

文法は、動詞の活用が鬼門です。そもそもその動詞の意味を覚えるだけでも大変なのに活用(6種類くらいあった気がします)も覚えなければなりません。規則的に活用するものもありますが、ちゃんと不規則活用もあります。誰が覚えれるんだよこれ。

前期期末試験はほぼほぼ動詞の活用だったと思います。その試験範囲でも平気で落単します。それくらい難しいです。

後期に入ると単語や動詞の活動を覚えている前提で細かい文法に入るので、2ヶ月間の夏休みで単語を全部忘れた人は、授業で先生が言っていることが何も分からないという状態が続きます。しかし、(これは期末の勉強をしているときに気づくのですが)よく考えれば文法自体はそこまで難しくないです。なんなら英語に似ているものも結構あるので、前期で単語と動詞の活用、意味をコンプリートしておけば、後期の文法は楽しく勉強できるのではないでしょうか。

発音の難易度5

入学前の“第二外国語オリエンテーション”みたいなやつで、「フランス語は特殊な発音なんてなくて書いた文字通り読めばいいんだよ〜」みたいなことを言われるのですが、それを鵜呑みにしてはいけません。結論からいうと全然読めません

先ほど紹介した「水」を意味する「eau」ですが、これ「ィァウー」とか読むかと思いきや「オー」と読みます。難解ですよね。特殊な発音をする規則みたいなものはかなり多いです。

しかし例外は少ないので発音規則さえ覚えることができれば読めるようになります。なので半年も勉強していれば単語は雰囲気で読めるようになります。しかし、滑らかな発音で単語が繋がる箇所とかも多いため、文をきちんと読もうとするなら難しいかもしれません。

余談ですがリスニングめちゃくちゃ難しいです。フランス映画など見たら分かると思いますが、本当に何を言っているのかさっぱりわかりません。フランス旅行とか全然いける気がしません。

 

おまけ

「お洒落だし、フランス旅行とか行きたいなあ」なんて軽い気持ちで選びましたが、旅行先で不自由なく会話できるレベルにはきっとなりません。しかし、日本で過ごしていても意外と日常にフランス語は潜んでいて「あ、これはこういう意味か」みたいになるのが楽しい場面も結構あるのでちょっとワクワクします!

 

 

スペイン語

 

単語の難易度5

初めて授業を受けた時には知らない単語しかありません。基本的に何も馴染みがないので頭がパッパラパーになります。勘弁して欲しいです。英語と違って日常に存在することもないので、本当にイチから勉強しなければなりません。単語の小テストなども定期的にありますが、前日の夜はそこそこ勉強しなければ満点は取れないと思います。

また、スペイン語を語るときによく言われることですが多義語が多いです。文脈によって意味を推測しなければならないので、文章を正確に読むためには深い理解と慣れが必要です。

 

 

文法の難易度7

五段階を通り抜けてしまって申し訳ないのですが本当に難しいです。単語を覚えるだけで精一杯なのに活用がいっぱいあります。一回「スペイン語 活用」で検索してみてください。一説によると一つの単語の活用は50種類にも及ぶものがあるとか(そんなに覚えさせられることはまずないですが)。本当に難しいです。一夜漬けで単位を落とす人間がたくさんおります。おまけに男性名詞女性名詞などというものがありまして、活用の他にも覚えなければならないことが山積みです。本当に覚えることが多いです。

しかし、文法の決まりはそこまで多くなく、英語より簡単な場面もあります。活用や男性/女性名詞を乗り切ればそんなに難しくないような気もします。“乗り切れば”ですけど(笑)。

 

発音の難易度0

 

発音は英語よりもしやすいです。基本的にそのまま読むだけです。巻き舌が絡んでくると発音しにくくなりますが、慣れます。

さらに、筆者の学部(社会科学部)の授業では基本的に発音が成績に影響することはほとんどなかったです。簡単ではないのかもしれないですが別に特段難しい印象はなかったです。単位をとるという観点から見るとあまり関係がないのでそこまで心配はしなくていいと思います。

 

 

おまけ

筆者はなんとなく中国語、スペイン語が二外の二大巨頭になっていて中国興味無いなみたいなイメージでスペイン語を選択してしまいましたが後悔しています。今年は「コロナだしなー」とかいう理由でスペ語を選んでしまいそうなものですが、あまりお勧めはしないです。

 

イタリア語

 

単語の難易度3

英語と似ているのもあれば全く違うのもあります。そりゃそうだろって話ですよね(笑)。例えば、animaleは動物。stazioneは駅。これはなんとなく想像がつきますね。じゃあpesceは?魚です。これはもう暗記しかありません。雰囲気で覚えられるのもあれば、そうでないものもあります。きっとこれはどの語学でも同じだと思うので、受験期を思い出して頑張ればまあ耐えます

 

文法の難易度5

本当に難しいです。とにかく決まりが多い

まず、名詞に「性」があります。本は男性。ペンは女性。花は男。駅は女。どゆこと?

これはもう何も考えずに暗記するしかないです。「名詞の性」によってその後に続く形容詞の形が変わるので、これをしっかり覚えていないと全て終わります。何故これが男でこれが女なのかを気にしている暇はありません!!!

もう一つの鬼門は「数」です。単数か複数かによって定冠詞(名詞の前に付くやつ)が変わります。もう色々変わりすぎ…って感じですね。これも気合いです。近道はありません。あとは動詞の活用。確か主語によって6つぐらい活用があります。英文法って、なんて楽だったのでしょうか。

前期にこの辺りまでを鬼のようにやります。正直、前期の遅れを後期に取り戻すことは不可能なので、どんなに辛くても授業に行き眠気に耐え真剣に受けるしか単位取得の道はありません。ちなみに筆者の後輩は早々にリタイアしたため8単位を落とし、今年もまた一年生だそうです。

散々脅していますが、無事に前期を乗り越えて夏休み中に記憶を飛ばさなければ、後期はそこまで厳しくないと思います。

 

発音の難易度2

文法に比べると、イタリア語の発音は楽勝です。みなさん「ローマ字」使いますよね?ローマの名がつくだけあって、イタリア語の発音はほとんどローマ字読みでOKです。たまに英語と混同してしまいますが、そこは慣れです。
一つ懸念点があるとしたら、「R」の発音です。イタリア語といえば巻き舌ですね。しかし日本人は発音も聞き取りも苦手といわれています。それはもうしょうがないですね。筆者は完全に諦めました。でも単位は取れたしネイティブの先生にも通じたので大丈夫です!たぶん!

 

おまけ

実はイタリア語って文学部、文化構想学部にしか設置されてないんです。(国際教養学部にもあるかも、でも多分レベチ)この記事をじっくり読んでくれているあなたはきっと文キャン民でしょう。必修基礎演習と英語、そしてこの第二外国語さえ頑張れば、夢のキャンパスライフを送ることができます。正直、イタリア語は他の二外に比べて人数も少ないし難しいですが、ちゃんと勉強すれば語学の奥深さに引き込まれること間違いなし!ぜひイタリア語を学んでみては?

中国語

 

単語の難易度2

 

簡体字で日本語とはやや違いがあるとはいえ結局のところ漢字表記なので、なんとなく意味が想像できるものが多く、文章に関しても漢字を見れば雰囲気で読めてしまうことも多いです。正直単語自体とその意味の紐付けは他の第二外国語より圧倒的に簡単だといっていいと思います。結局隣国ですし、中国から入ってきた概念も多いですしね。

ただ、鬼門はピンインです。中国語選択で単位を落とす人万人に共通することですが、ピンインが覚えられません。

 

ピンインとは

―中国語の読み方の表記、ローマ字のように書くが読み方は若干複雑。特に日本語にもあるような漢字の場合、なまじ日本語の読み方がわかっている分、中国語特有の読み方、ピンインを覚えるのはやりづらさを感じることがあります。まあでも普通にちゃんと勉強すれば、晴れて大学に入学する皆さんには余裕なはずです。

文法の難易度2

 

中国語は構造が英語と同じと言いますが、これは本当で英語だと思えば大したことないです。

教科書の構文と、文法上重要な漢字を覚えれば、大学の二外の試験なら問題なく対応できます。

あまり文法云々で苦戦している人は見たことないです。

発音の難易度5

 

むずいです。

例えば日本のことを Riben と発音するのですが(1年の初級の初めに出てきます。)

ぶっちゃけ普通のクラスで先生のお手本通りに正しい発音をできている人はほとんどいません。一部のピンインの発音は日本人の口の構造で正しく発音するのが著しく難しいです。
またピンインを覚えるの自体、苦手な人には難しいので二重にキツいです。

さらに、基本的に中国語の先生は発音練習をとても重視する+全員の前で一人に発音させるのが大好きです。

1年前期の中国語の授業はクラスで仲良くなるまでは先生にいつ当てられるか、また難しい発音のところで気持ち悪い声が出ないかが心配で常に落ち着かない時間を過ごすことになります。

おまけ

色々中国語について書きましたが、正直休まなければ確実に単位が来ます。

まじめに出席して落とした人は見たことないです。
また、発音などで指名されて発言する機会が多いのでなんとなくクラスで仲良くなりやすい傾向にある気もします。
とにかく出席、出席、出席です。楽しい中国語ライフを。

まとめ

いかがだったでしょうか。

筆者が取材した感想としては「結局、簡単な二外なんてないね」です。
それぞれの二外がそれぞれ難しく、言語なので等しく膨大な量の暗記を必要とします。
言語ごとに特徴はあれど、二外と真摯に向き合う必要があるようですね。
新入生、再履生の皆さん、二外頑張りましょうね。

 

それでは、ワセアド編集部でした!!!!!

 

 

この記事をシェア!