【イベントレポート】ワセ女の知らない政界

日本最大規模の学園祭・早稲田祭。もちろん出店やイベント・公演・講演の数もたくさんあり、2日間とも参加した方でも知らないイベントやいけなかった講演などもたくさんあるのではないでしょうか?
今回はそんな参加できなかったみなさんのために、人物研究会主催「ワセジョの知らない政界」を取材させていただきました!

人物研究会って?

いやいや、そもそも人物研究会ってなに?という方もいらっしゃるのでは?
「会いたい人に会いに行こう!」をモットーに文化・芸能・政治・サブカルなどジャンルを問わずあらゆる分野で活躍する著名人へのインタビュー・講演会運営などを行っている早大公認サークル。1965年に創立され、50年以上の歴史を持ちます。

今までも多くの政治家や作家・キャスターなどの著名人を研究してきた当サークルは、今回、前衆議院議員の上西小百合・元参議院議員の田嶋陽子・千葉県議員の水野ゆうき(敬称略)の3名をお呼びしてトークイベントを開催しました。

ワセジョの知らない政界

今回のイベントは「女性」をテーマに様々な角度から女性政治家の現状について3人に語ってもらう形で行われました。某テレビ局の番組で使われている、ベルを鳴らした人が発言権を獲得し話を進めていく形式でしたが、3人のトークに実質ベルは使われず、、、
テレビ慣れしているだけあってトークの上手い上西議員と様々な話を次々に繰り出す田嶋議員、そして2人に引けを取らない冷静な返しの水野議員。人研さんが用意したパワポよりもどんどん先走るほどテンポの速い話し合いが行われ、内容も真面目な話から普段は聞けないような赤裸々トークまで様々でした!

具体的なトークテーマは女性議員ならではの苦労や3人が政治家になった理由、ファッション、不倫問題など。水野議員は、以前テレビ局に勤めていたそうですが、ちょうど3.11の東日本大震災があったときに多くの政治家の現状を目にし、こんなに格差があっていいものなのか、本当にこの人たちに政治を任せていいのか、と思い議員になることを決意したそう。他にも政治家に女性が少ない現状などを説明した上で3人の話を伺ったり、ファッションに関する話では、スカートとズボンの時の周りの人の態度の違いなど「へぇ〜そうだったのか」と思うような話もたくさん聞かせていただきました。

もちろんそこまで言うの?と思うような赤裸々トークもちらほら。女性政治家として活動していく中で、やはり人間関係は大変なもの。特に女性同士のもめごともやはり多いそう。
上西議員の「泣く人とかもいるよね」などという会話から、水野議員の「だれだれ?」という質問に対して、上西議員がマイクを外して2人に小声で言うシーンも!2人は名前を聞いて驚いた様子でした。上西議員の「私みたいに鋼のハートを持てばいいのよ」という言葉に対して、水野議員は「さすがにそこまではちょっと、、」と冷静に一言。こんな正直に色々話してくれるイベントが学園祭で聴けるとはオドロキです。

約2時間あるトークイベントは途中で休憩が入ったのですが、席を立ってしまうお客さんを見て、上西議員が話し始める場面も。マネージャーさんも登場して運営している人研の方に対して話しかける場面もあり、当日の進行に対してコメントしたり、代表の方との打ち合わせの時の話など、まさに上西議員の自由なフリートークタイムと化しました。さすがメディア慣れしているだけあって、一人きりでも会場の人を惹きつけるトーク力はさすがでした。

そして気になる恋愛問題。不倫についての話では、色々と報道されていた上西議員が「(不倫)してないよ!ホワイト!グレーでもないよ!」と自ら全面否定。不倫して誰も得しないし、誰も幸せになれないと不倫反対派の様子。現在交際しているお相手がいる、とも話し、政治家だからこそプライベートのことも隠さずにオープンに話すようにしているそう。「これから女性が稼いで自由になれば不倫する人も増えるだろうし、結婚制度自体女性の奴隷化だ」と不倫許容派の田嶋議員は「男性議員なんて全員不倫してるくらいだ」と厳しいコメント。女性議員の不倫ばかり報道されているが、報道されていない真実もたくさんあるはず、そんな風に思わせてしまうほど報道される際には女性ばかりが狙われているそう。男性中心の政界では女性が少ないからこそ標的にされやすいのだと現在の政界とメディアを批判するような発言も見られました。

と、女性ならではの苦労や裏話も本当にいろんな話がたくさん聞けた2時間でした!
お客さんからの質問コーナーやサインや握手に答える場面もあり、近い距離で本当にテレビの中を見ているかのようなトークでした。
お三方と人研さん、ありがとうございました!

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