2016年に突如誕生、テレビ出演も果たし、3000もある早稲田大学のサークルの中でも一躍話題となったいちご大福研究会。
2016年は340人、2017年も200人という入会者数を誇っているものの、その実態を知らない人も多いのではないでしょうか。正直、いちご大福を研究すると言われても全くピンときません。今回は、その実態に迫るべく、いちご大福研究会初代幹事長にインタビューしました。
どうしていちご大福研究会を創立しようと思ったのですか?
浪人時代、予備校の後のバスの待ち時間に毎日いちご大福を食べて帰っていて、それが心の支えになっていました。でも、東京に出てきてからいちご大福が全然売っていないということに気が付いたんですよ。
―確かにあまり見かけないですね
シュークリームとかは売っているのに「なんでいちご大福はないんだろう」って考えて、きっとそれはいちご大福の地位が低すぎることに原因があるんだって思いました。
だから世界にいちご大福を広めることで、その地位を向上させたいと思い、同じ中国語クラスの知り合いを巻き込んで結成したのが始まり。最初はお遊びでTwitterにその日食べたいちご大福の写真とか、歯型ついてるような写真もあげてました。
―歯型はシュールですね。
そしたら思いのほか見られましてね。Twitterからだんだん広まって、テレビや色々な取材を受けるようになりました。
―TBSさんに特集されるのはすごいですね。
新歓の時には「あのテレビを受験生時代に見て元気をもらい、早稲田に入ったらここに入ろうと思ってました」って言ってくれる人もいました。
普段はどんな活動をしているんですか?
実際に作ったカラフルないちご大福
いろいろなお店のいちご大福を食べた感想をレポートとして提出してもらっていたり、月に3回高田馬場のキッチンで超美味しいいちご大福を研究したり。
アフリカにいちご大福は存在するのか!?早速、ウガンダでいちご大福があるのか探しています! pic.twitter.com/ACJVkqAobg
— 早稲田大学いちご大福研究会 (@ichigowaseda) August 2, 2016
あと、世界各地にいちご大福があるのか確認するために、副幹事長が2ヶ月間アフリカで調査してきました(笑) マレーシアで大福作ったりもしましたね。
実際の研究の様子
―海外進出までしているとは!(笑) 行動力が桁外れですね。海外に行った結果はどうだったんですか?
「いちご大福がある」ということを証明するより「いちご大福がない」ということを証明するのははるかに難しいんです。韓国と台湾には大福の専門店もあったんですが、その他の国ではいちごはあっても、大福はありませんでした。
―いちごのような果物とは違って、大福は和菓子ですからね。
あと、マレーシアで作った時は水の違いがあって失敗しました。日本の軟水と同じ感覚で硬水で作ってしまうと上手くいかないようで、まだまだ研究が必要ですね。
―なんと研究熱心ですね。ただの遊びサークルだと思っている人もいると思うんですけど、普通のサークルのような親睦を深めるイベントはないのですか?
去年は2回しかイベントを開催していないので、今年は会員同士が仲良くなる企画も月1でやりたいなと。あまり会う機会がないと、いざ研究する時に初めて会う人と気遣いながら大福を作るっていうことになってしまうので(笑)。こないだはディズニーも行きました!
いちご大福との忘れられない思い出はなんですか?
やはり浪人時代食べ続けて心の支えになっていたことですね。これまで120~130種類のいちご大福を食べてきましたが、その時期に食べていた阪神製菓のいちご大福が一番思い出に残っています。
―帰省した時には食べましたか?
こないだ行ったら大福コーナーごとなくなっていて悲しかったです(笑)。でも調べたらまだ売られてはいるようなので、見つけたら食べたいですね。
※近所で見かけたよという方は是非教えてあげてください。
今後はどんな活動をしていきたいと思っていますか?
究極のいちご大福を作るためには究極のいちごを使用することが大事なので、いちごを栽培したいと思っています。1度長野でやろうとしてたんですけど難しくて。埼玉とかで出来たらいいんですけど。
―なぜ上手くいかなかったんですか?
みんないちご大福に興味があるわけで、農業に興味があるわけではなかったんですね。当たり前ですけど(笑)。それで交通費往復1万円をかけていちごを育てるっていうのは予算的にもモチベーション的にも難しかったです(笑)
―確かにそれはそうですよね(笑)
あとは、今100キロのいちご大福がギネスブックに載っているんですけど、101キロのいちご大福を作ってギネスブックに載せたいですね。これにもお金がかかってしまうので、どっかしらから協賛とってやったりしたいです。
これだけは譲れないいちご大福へのこだわりは?
周りの意見を聞いた感じだとこしあん派が多いです。あといちごが上に乗っているタイプより、中にある方が一緒に食べやすいので好きですね。あといちご大福はいちごが美味ければ美味いほど美味しいです。あんこの甘さ控えめでいちごが甘いやつが良いですね
―いちごが味の良しあしを決める感じなんですね。
前に「いちごくりーむ大福」っていうのが売られていたんですが、最初いちごと生クリームが入ってるものだと思ってて。そしたら、いちごのクリームが入った大福だったんですよ! あれはちょっと許せなかったですね(笑)。あれはもういちご大福じゃないです(笑)。
―いちご以外が入っている大福もありますが、それについてはどう思いますか?
いちごと栗とクリームチーズが入った大福は美味しかったです!あとは、ウィスキーを入れたいちご大福を作ってみたのですが、それを緑茶と一緒に飲むのが最高傑作ですね。美味しいです。
いちご大福を絡めた理想の女の子とのシチュエーションは?
―いきなり変な質問してすいません(笑)。
良いですよ(笑)。ただ初めて受けるタイプの質問だったので少し考えさせてください。
―その後送られてきた回答がこちらです。
これは次に就任する幹事長と下見してきたガチのプランなんですけど、やっぱり我々はいちご大福研究会ということで、いちご大福を食べるデートをしたいなと。
日曜日だと和菓子店やってない場合あるんで、全休の日を合わせて和菓子店巡りをしたいですね。
日暮里駅集合で江戸ウサギっていうかわいいいちご大福を買ってあげれば、女の子のテンション爆上げ間違いないです。
そこから上野・浅草近辺にあるいちご大福を食べましょうか。時間に余裕があれば、ちょっと遠出して浦安でいちご狩りでも良いですね。浦安でディズニーを思い浮かべる研究員は研究員失格です。
最後の夜は、ちょっと高級ホテルでディナー、、と言いたいところですが、高級ホテルだといちご大福が売ってないので、ここはサプライズでヘリコプターで東京遊覧ですね。
いちご大福を食べつつ空からいちご大福店を見るのはサイコーです。ただ、空からだといちご大福店かどうか見分けるのは難しいですけど、なんとなくわかると思います。
下見は行ってきたので後は実行に移すのみです(笑)
―作りこまれ方がやんごとないですね(笑)。前半とかは割と本気で僕も参考にしようと思います。
ご協力ありがとうございました。無茶ぶりにも答えて下さる、優しい初代幹事長でした! いちご大福研究会の活動やその魅力が分かっていただけたでしょうか。今後のいちご大福の活躍に期待です!!
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