通うなら早稲田と慶應どっちがいい?早稲田生と慶應生がガチ議論してみた。

「早稲田」と「慶應」どっちがいい?

早慶(慶早)どちらかの学校に通っている人ならば、一度は考えたことがあるはず。ただ、早稲田のことしか知らないために、慶應のことはなんとなくイメージで話して終わってしまうなんてことありませんか?

なかなか早稲田と慶應の両者がそろってガチで議論する機会はありませんよね。

どちらの学校にもそれぞれ良いところはあるでしょうが、果たして、本当に魅力的なのはどちらなのでしょうか?

今回、その疑問を解決するために「早稲田大学雄弁会」様「慶應義塾大学弁論部日吉会」様にご協力頂き、ガチ議論してもらいました!どちらのサークルも活動の一環としてディベートに取り組んでいます!

さらに、どちらがいいのか公平にジャッジしてもらうため、今回は第三者機関を用意いたしました。早稲田と慶應に通っていない学生3人にお集まりいただき、どちらのほうが魅力的だったかを判断してもらいます。審判の方には、バイアスがかからないよう早稲田や慶應のご友人のことは一旦完全に記憶から消去していただいています。

審判には、早慶で気になっている疑問点にぶつけてもらったり、大学がこうだったらいいな、という「理想の大学」を伝えてもらったりし、それに対して両校がそれぞれの魅力をアピールし合ってもらいました。

それでは早速スタートです!

イメージと現実については?

世間からのイメージ、いわゆる「早稲田生」「慶應生」のイメージと、実際の学生のギャップが知りたいです!

バンカラなイメージがあったけど、もうそういう人はいなくてみんな普通の大学生です。たまに自分から学生服を着用している絶滅危惧種がいます(笑)。伝統を大事にしている人がいるので古風な男性像に憧れる人には早稲田はおすすめです。

入学前はお金持ちが多いんだろうなと思ってました(笑)。なので、みんなツンとしてるんじゃないかなと思っていました。ですが、入学してみると実際は社交的で話しやすい人が多かったです。

早稲田がおもしろいのは入学すると変わっちゃうことです。「ワセジョだから化粧しなくていいや」って人がいます。入学当初はちゃんと化粧している人でもしばらく経つと化粧しなくなります。だから、自分を出したい人にとって早稲田は良いかもしれません。ワセジョと慶應女子の違いは旅行場所に表れます。慶應はヨーロッパとか行って、ワセジョはアジアに旅行してる印象です(笑)。

確かにイギリスとかに行ってオシャレな写真を撮りがちですね(笑) 「慶應ボーイ」「慶應ガール」の名に引っ張られるといいますか、その名の通りになろうとしてます(笑)。慶應ボーイはお金持ちでさわやかな人が多い印象があるかもしれませんが、普通の人も結構います。ただ、本当のお金持ちも一定数います。お金持ちとは仲良くなれないかなと思っていましたが、逆にそういう人は心が広くて下々の人にも話しかけてくれます(笑)。普通の人もお金持ちもいるといった意味で多様性があります

食事がおいしいのは?

大学近辺にランチをするのにおすすめの飲食店はありますか?

ラーメン屋だったら、早稲田には日本でもトップクラスに店がそろっています。油そばもたくさんあって、ワセメシという言葉があるくらいとてもおいしくて人気です。

ひようらはラーメンなど色々そろっています。日吉キャンパスは立地的に東横線で自由ヶ丘や渋谷にも食べに行きやすいのでいい環境です。三田キャンパスであれば、ラーメン二郎本店があります!(笑)。学内でもパン屋さんのメロンパンが90円と安くおいしいのでおすすめです。(「ひようら」というのは日吉駅の裏側にある学生街のことです。)

ふらっと行けるといえば、早稲田はキャンパスのビルの一階に必ずコンビニがあります。講義の休み時間にお茶とおにぎりを気軽に買いにいけるので利便性がとても高いです。

キャンパスが魅力的なのは?

キャンパス内の魅力を教えてほしいです。有名な銀杏並木とかではなく、慶應生や早稲田生にしか分からない「ここがいい」、「ここがおすすめ」というのを教えてほしいです。

早稲田だけじゃないかもしれませんが、うちの大学はゴミ箱の設置数が多いです。ごみを捨てたいときにすぐ捨てられます。あとはウォシュレットが全館完備でトイレが清潔です。だから衛生環境がとてもいいです。あと冷水機が多く設置されているのもいいところです。

慶應には木陰やベンチがしっかりあってどこでも座って勉強や話ができます。無機質なキャンパスに見えてそういうところに遊び心があると思います。

早稲田もベンチの数が多いので休みやすいです。あとはそれぞれの建物にソファとかがあってそこで休んだり、話したり出来ます。22号館もおすすめです。24時間使えて、パソコンが完備されてます。寝れるし、レポートもできます(笑)。近くの店で食事もとれるし、銭湯もあるから風呂も入れます(笑)。1週間くらいなら大学で持ちこたえられます。学部の建物ごとに図書室があって、ふらっと勉強する空間があるのも魅力です。

勉強する空間でいえば、図書館の自習するための机のデザインが場所によって違います。丸い机や小さい机、仕切りが透明だったりと、いろんな気分で勉強できます。テスト前など頻繁に行くことが多いときでも、場所を変えれば気分転換にも。それによってリラックスして勉強できるのがいいところです。

チャレンジできる環境が整っているのは?

理想は自分でチャレンジできる環境があることです。何かしたいと思ったときに大学側からのバックアップや支援してくれる体制があることが理想的!

サークル活動は自分で選べる活動ですよね。そのサークル活動で最大15万円の補助金や部室がもらえるなど動きやすい環境が整っています。さらに、学業とはあまり関係ないサークル活動のために、新歓期にはキャンパスを開放してくれています。早稲田はサークルという面でみればとても活動しやすいです。

慶應の強みはOBの方たちが積極的に支援してくれることです。例えば何かしたいことがあるときに、お金が必要な場合はカンパをしてくれるなど。チャレンジをしたいときに縦や横のつながりによるバックアップ体制が整っています。

早稲田もサークルにおいてOBOGとのつながりがあります。さらに、サークル以外にも出身地域ごとの稲門会が存在しています。そこで縦と横の関わりが増やせるような交流会も年に数回あります。そのため早稲田を通して地元の人とつながることもできます。

慶應には、学生が事業など思いついたプランを大学にもって行くと団体の枠を超えて支援する制度があります。例えばNPOを立ち上げるとしたら、必要資金や活動内容などがきちんと考えられていれば援助してくれます。

早稲田には何でも支援するという体制はないかもしれませんが起業の支援はやっています。また、早稲田は支援だけでなく選択肢も提供しています。例えば山梨県の村おこしプログラムなど、地域再生を大学が自治体の役人と連絡を取り合い、それを斡旋してくれます。そういった情報の集積を大学側がやっているので、やりたいことが固まりきってない学生もチャレンジしやすいです。大学のメールやHPにもそういう情報が載っています。

地域とのつながりがあるのは?

理想は地域とのつながりがしっかりあることです。大学は専門的なことを学んでいるのだからそれを地域に還元できればいいと思っているからです。そういったプロジェクトや地域と交流する機会があれば知りたいです。

早稲田では、地域や一般の方も学食や図書館を普通に利用できます。大学には基本的に誰でも入れるので大隈銅像の側で小さい子が遊んでいることも。そういう意味で開かれた大学といえると思います。さらに、早稲田祭は交流だけでなく学生の活動を外部に発信できる良い機会です。発信されれば内部で完結しないのでフィードバックなどもらえます。

三田キャンパスはビジネス街にあるので、その地域限定でつながりを持つのはなかなか難しいです。ですが自分から飛び出して事業をしたり、自治体と協力して何かを行ったりできます。地域の企業に依頼を頂いてゼミなどで共同研究を行うこともあります。
日吉キャンパスの場合、森の近くにあるので地域の人たちが遊びに来ることもあります。広場が開放されているので日中は保育園の子供たちが遊びにくるようなつながりはあります。

また、早稲田大学広告研究会のワセメシグランプリのように、サークルと付近のお店が協力してキャンペーンを行うこともあります。それぞれのサークル毎にたまり場があって、地域の人や商店街の人たちと気軽に話せるし、早稲田の学生というだけでよくしてくれます。そういう意味で、早稲田大学は地域とのつながりは感じやすいです。

慶應には、毎年4月あたりに、新入生向けに「リシュルート」が発行されています。履修情報が載っており、その中に「ひようらガイド」では、付近のお店について紹介しています。これは、リシュルートを発行している団体と企業や地域のお店に友好関係があるからこそ実現されていること。このように日吉も学生街との強い結びつきがあります。

人が多いことによるメリットが大きいのは?

どちらの大学も人が多いことが特徴だと思いますが、多いことでどういうメリットがありますか?

慶應は人数では早稲田に負けますが、そのぶん縦・横のつながりが強いです。例えば就活であれば慶應だからという理由で、直接繋がりのないたくさんのOBの方が親切にしてくれます。コネクションはネガティブなことではなく、自分たちの実力を発揮するためにとても大事です。そのため慶應は持ち前の力を出しやすい場所となっています。

早稲田では地域ごとの稲門会があるので、大学を離れて、地元に帰ってもOBがいます。さらに、大学としての規模が大きいのでサークルの数もとても多いです。例えば政治サークルは大きいところが3つ。サークル数が多いことで多様なニーズを捉えられるというスケールメリットがあります。国際教養学部をはじめ、留学生も多いので早稲田にいるだけで外国の方と交流することもできます。

慶應は人数が多いので、学部の数も多いです。そのため、文系でも医学部の授業を受講するなど、他学部の授業を履修可能。色々な学部があることで幅広い視野を身に着けられます。数が多ければいいというわけではなく、ある程度の人数がいればスケールメリットは享受できると思います。大学生活中に人数が多さをメリットに感じることは少ないですが、三田会のように就職後に慶應というだけでつながりができるのは規模が大きく、つながりが強い慶應ならではのことです。

将来への可能性が拓けそうなのは?

勉強面・単位面についても、具体的におうかがいしたいです!

他大学だと単位落としたら「人じゃない」と言われるかもしれませんが、早稲田はそういうことに寛容なのである意味何でも出来ます。友達を作るにはサークルや授業というチャンスがメインだと思いますが、数が多いのでその機会の提供も圧倒的に多いです。そのため、選択肢がいっぱいあり、クリエイティブな人も多いのかなと思います。

慶應は勉強できる幅の広さが魅力です。最近はSFCのように、制約が少なく自分のやりたいことができる場所があるので、何か新しいことにチャレンジしたい人やクリエイティブな人が増えています。そういう意味で慶應の選択肢の幅が広がっています。

それに、テスト前はお互い教えあったりなど、みんな勉強するので単位や勉強に対する意識は高いと思います。

団体でいうなら大隈塾という21世紀の未来のリーダーを作ることを目的とした講座があり、意識の高い人が集まっています。そこでは、石破茂さんのようなリーダーの方の話も直接聞けます。週1回の打ち上げもあり、講師の人たちと話せる機会も提供されています。

同じようにリーダーシップを学ぶための文明塾というものがあります。社会人の方も受講できるので、実際に社会でリーダーとして活躍されている人やそういう人を目指している学生が集まっている環境です。社会人の方と学生の交流の場でもあります。そのような人たちと話せる刺激的な環境が学生に用意されています。

結果発表

早稲田と慶應どっちが魅力的なのが、ガッツリ1時間討論していただきました。そしてここで、早稲田とも慶應とも関係のない3人に結果を公表してもらいます。

気になる結果は…….

 

 


右から順に
[早稲田] [学びなら慶應、人との交流なら早稲田] [慶應]
となりました!

※見やすくするために画像加工を施しています。

審判①[早稲田]
「私がバンカラさに魅力を感じたのと、人とのつながりがちゃんとあるのがいいなと思って早稲田にしました。」

審判②[学びなら慶應、人との交流なら早稲田]
「慶應は学習する為、良い生活を送るための環境が整えられていると思いました。自分のやりたいことを追及するためには慶應の方がいいと感じました。
対して早稲田は集う人々の傾向含め、人と有機的に交流する機会が充実しているなと感じました。人との接点が密接なのもよかったです。」

審判③[慶應]
「実際は違うのかもしれないけど、理想の姿に近づこうと頑張っている姿がかわいくて、そういうのがとてもよかったです(笑)。あと化粧は外せません(笑)。」

おわりに

いかがでしたでしょうか?決着がつかないというある意味超平和的な結果になりましたが、この記事を読んで、それぞれの大学の魅力を感じてもられば幸いです。

筆者自身も早稲田に3年も通っているのに知らないことがいくつかあったので驚きました。比較されることも多い両校だからか似ている部分も多くありましたが、それぞれ独自の魅力もあってよかったですね!

そして、この企画に協力して頂いた「早稲田大学雄弁会」さま、「慶應義塾大学弁論部日吉会」さま、審判の方々、本当にありがとうございました!

早稲田大学雄弁会:@yubenkai
慶應義塾大学弁論部日吉会:@keiobenron_hys

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