早稲田大学に通っている学生数は約5万人。これは、日本大学に次いで全国で2番目に大きい数字。その中には、サークル活動に勤しむ学生や、一切授業に出ていない学生、プロのアスリートとして活躍する学生など、さまざまなタイプの学生がいます。
果たして、早稲田5万人の中で一番に輝く何かをもっている学生はどのような方なのでしょうか。それを解明すべく、今回から不定期で「早稲田で一番◯◯な学生」というシリーズを連載します。第二弾以降の予定は決まっていません。
記念すべき第一弾は「早稲田で一番高年齢な学生」。5万人も在籍していれば、2浪や3浪した方や、留年して8年生という方もいらっしゃいます。果たして、早稲田大学で一番高年齢の学生は誰なんでしょうか。
今回探した中※で一番年齢の高かった方は、教育学部の笠原さん。
御年なんと61歳!
なぜ61歳で早稲田大学にいらっしゃるのか。早大生に対して思っていることは何か。笠原さんに直接インタビューしてみました。
※WASEAD調べです。更に年上の方がいたら、ぜひご紹介お願い致します
プロフィール
名前:笠原さん
学部:教育学部
年齢:61歳(1955年生まれ)
早稲田大学に入学した経緯は?
40数年前、高校卒業後、詰め襟(学ラン)と角帽に憧れて、早稲田大学法学部に入学しました。大学卒業後は公務員として働いていました。
ーつまり、40年前すでに早稲田大学の学生を一回経験していたということですか?
はい。そして、今から20年くらい前かな。知り合いの子供に勉強を教えることがあって、それを経て、人に勉強を教える仕事がしたいという気持ちが芽生えたんですよね。
そこから私は「塾を開こう!」と思い始めましてね。勉強の基本は国語です。「国語を中心に勉強をし、子供が大きな夢を叶えられる、高い志望校に合格できる塾を開きたい」と思い描いていました。
だけど、もちろんいい加減な教育を行うわけにはいきません。教育学を学ばなくてはと思い、定年を迎える前に勉強をし直し、この年齢になり、早稲田大学へ入学するに至りました。
40年前の早稲田大学とは
40年前、私が1回目の早稲田生だった頃は、学生運動が活発でしたね。大隈銅像の周りに看板をかけ、学生がセクト(宗派)で小競り合いをしていました。
社会党系や共産党系、さまざまなセクトがあってね。学生は地下に角棒を隠し、警察や機動隊などが頻繁に出動していました。今では考えられないでしょ?
私は参加していませんでしたが、当時はとにかく政治色が強かったですね。早大生は特にそれが感じられました。
昔と比べ、早稲田はどう変わりましたか?
早大生、丸くなったなあと思います。昔の早大生はとにかく下品で野蛮でした。今は上品な人が多いですね。早大生に限ったことじゃないですが。しかし、政治に関心のない学生が増えたというのは残念ですね。
また、昔はほとんど日本人男子だけだったんですが、今は女性も外国人もたくさんいます。時代の移り変わりを感じますね。
あとは、教育の質が向上したように感じます。当時はインターネットもなく、テストも頭いい人の回答を丸写ししていました。今の早大生は勉強熱心だなと感じますね。
今の早大生に伝えたいこと
今の早大生はかなり恵まれていると思います。いい時代に生まれています。学校設備や教育面、自由な校風などなど。
しかし、昔ほどとは言いませんが、政治への関心は持ってもらいたいと思います。テスト勉強だけでなく、もっと社会に目を向けてもらいたいですね。
政治家を志す人、とりわけワセジョからもっと女性議員が出てもいいんじゃないのかなと思います。
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