こんにちは!ワセアド編集部です。
緊急事態宣言が解除されて、大学も徐々に使えるようになるとかならないとか。
ワセメシが恋しいし学生会館も恋しいし馬場のロータリーも恋しいしすぐに駆けつけたい!と思いつつも…いつから普通に出歩いていいのかわからないですよね。筆者はとりあえずおうちにいます。
それはさておき。
今回注目したのはみなさんの大学生活後半を大きく左右する「ゼミ」
今日は文キャンの名物ゼミ「重松ゼミ」に迫ります。
誰もが知る有名作家“重松清先生”が担当する重松ゼミの魅力とは??
今年度から重松ゼミに入った方にインタビューをしてきました!
最近読んだ重松先生の本は「その日のまえに」「きみの友だち」
文ジャで一番アウトドアなゼミ
―小説家の先生のゼミだから小説家養成というか、とにかく文章を書くんだろうなってイメージの人が大半だと思うんだけど、実際どんなことしてるの?
文章は書くけど実はとってもアウトドアなゼミ。
まず例年の話をすると、複数ある街の候補から興味を持ったところを選んで、グループを作る。そしてグループで実際に街に出て、自分の足で歩いて、その街を舞台にした文章を書くという感じ。ノンフィクションでも良いし、小説でも良いし。
―街に出るって意外!具体的にはどんな街に行くの…?
高田馬場、戸山、とかはもちろん、神保町や赤羽に行ったりもするらしい。ゼミの時間に行ける範囲ではあるけれど、広範囲だし、いろんな選択肢があるのすごいな、と思った。
―すごいね。ずっと座学、みたいなイメージがあったけど全然違った。今は?街に出歩くのはできなさそうだけど…。
実際に歩けないから、関連書籍読んで調べるとかが多いかな。
―ゼミ選考の課題も自分の好きな街、テーマを決めて自由に文章を書くんだよね?その時はまだ街を歩けたと思うけど、どんなことを書いたの…?
私は川崎の工業地帯側の街。移住してきた韓国人とか貧しい人もいるところだから多民族をテーマにエッセイを書いたよ。
本当に人それぞれで、周りの人も面白かった!遠いところだとラブライブの聖地巡礼で沼津まで行く人や、復興事業について考えて東北に行く人もいた。
―すごい。始まる前からアウトドア感。
↑沼津ってこんなにラブライブとズブズブだったんですね。
「自分で書ける」
―なんで重松ゼミに入ろうと思ったの?
重松清先生は有名だからもともと知っていたのもあるけれど…
他のゼミは「もとある文章について何かする」というところが多くて。現代文学を読み解くとか、翻訳するとか、批評するとか…。
そんな中で、重松ゼミは自由で、自分で文章を書くことができたから興味を持ったかな。街歩きの課題も自分の言葉で文章を書くし!
あとは重松ゼミに入っている同じサークルの先輩が楽しそうで、文章が上手い人ばかりだと教えてくれたことと、2年生でとった演習がすごい楽しかったことも理由。
―自分で作りたい、書きたい、という人にとってはぴったりだね。話聞いてたらすごい楽しそう。2年生でとっていたのはどんな演習だったの?
演習にはライター演習と小説演習があって、両方とってた!
ライター演習はお題に沿った文章を書いて、先生に講評していただく授業。
小説演習は重松先生の短編集を買って、そのお話のリメイクみたいなことをしていく!物語の続きを考えて書いたり、違う登場人物の視点になって書いたり…。授業でそれを講評していただくのはライター演習と一緒かな。
―すごい…大物作家さんの作品をもとに書いた文章を大物作家さん本人に読んでもらえるんだ…気になる先生の演習を2年生のうちにとっておくのはゼミ選びにも良いかもしれないね。
ゼミはライター演習と小説演習が合体したイメージ。だからどのゼミでも演習とってみるのは大切かも。2年生から取れるし。
↑これはゼミ合宿の様子
お酒が好きな優しいおじさん
―重松先生ってどんな人?話したことある?
演習とってたからお会いしたことは何度もあるし、お話ししたこともある。でも、一対一でしっかり話したのはゼミ面接が初めてかな。印象は明るいおじさん。
娘さんが私たちより少し年上らしい、あと猫を飼ってるらしい笑。
―なんかお茶目な感じがしてきた
あとすごいお酒飲むのが好き。12月にゼミ生で顔合わせした時もサイゼリヤでスト缶注文して、サイゼのスト缶の在庫がなくなった…!サイゼってお酒飲むところなんだ…って思った笑
※ゼミ生は成人
―サイゼにスト缶売ってることすら知らなかった…。ゼミ生と距離が近そうだね。マイルのインタビューでもLINEでゼミ生のお誕生日祝うってエピソードがあって楽しそうだな、と。
※マイルストーン2019のOBスペシャルインタビューは重松先生でした。
去年のだけど持っている人は読んでみるとこの記事ももっと面白く読めるかもしれません。是非!
LINEでゼミ通信も送ってくれるよ!「熱血!」って感じのアツい文章を週1で書いて送ってくれる。(お酒飲みながら書いてる??)
すごい優しくて、たくさん褒めてくれる先生だなあ。
あと先輩の話聞いてると、やっぱり距離が近くて、先生も一緒にご飯とかにいくこともあるらしい。楽しみ。
↑ゼミの集合写真
後日談
ゼミ通信はシラフで書かれているそう。疑ってごめんなさい!
街歩きがしたい!
―これからのゼミ生活何が楽しみ?
やっぱり街歩きが楽しみ!!!!!後期にできる状況だといいな…。あとはゼミ生と先生と会って、ご飯や飲みに行きたい。ゼミの時間が土曜の4,5限だからそのあとにご飯行くことが多いみたい。
―後期始まる時期にはコロナ終息してほしいね…
おまけ〜新入生特に読もうね〜
―インタビューありがとうございました!
重松先生は「大物作家」のイメージが強かったけど、親しみやすいイメージに変わった!ゼミも活発でひらけていて、居心地良さそう。
とにかくオフラインでの活動が待ち遠しいね。
最後に文キャンおすすめの授業教えてもらってもいいですか…?
「宣伝文研究」っていう授業が面白かった!大手広告代理店の電通のおじさんが講師としてきてくれて、”広告とPRの違いは何か”のように広告用語についても教えてくれる。A41枚のポスター制作が課題で、セブンの商品とか自分を宣伝するとか、中身の自由度も高くて楽しかった。
―ポスター制作が課題なのすごいね。たしか本の帯作る課題の授業もあった気がする。
「装丁と文学」は課題で帯作るね!本当に文キャンは幅が広い。
あとは伊藤比呂美先生の「文学とジェンダー」、津田大介先生の授業、「死の諸相」っていうジブリ作品やノルウェーの森を見る授業も面白かった。
でも期限付きの講師の先生が多いから来年以降やってない授業多いかも…。
来年取ろう〜って思ってた授業がなくなってる!ということも多々あるから、取りたい授業はそのときにとっておくのがベストだね。
終わりに
今まで意識していなかった他の学科、他の学部のゼミ。友達の話を聞いてみたらこんなこと大学でやるんだ!ってびっくりするかもしれません。早稲田大学はバカみたいに大きいから知らないことなんて永遠に出てきそう。
↑先生が馴染みすぎていて最初どこにいるかわからない。楽しそう。
本日の名物ゼミは、文キャン文芸・ジャーナリズム論系の「重松ゼミ」でした。
ではまた今度!