こんにちは!WASEAD編集部です!
最近は、どんどん気温が高くなり、暑い季節になってきましたね。夏が来ることを喜んでいる人、疎んでいる人、どうでもいい人、様々な人がいるかもしれません。でもそんなことどうだっていいんです。
今回私は、地球温暖化が進み、次第に熱くなっていってるのか何だか知らないが、そんな夏なんかよりも熱いことについて語りに来たんです!どうかゆる~く読んでいってください。
自己紹介
まず、自己紹介からさせていただきます。
名前 太田晃佑
学部 教育学部
学年 3年
広研での役職 副幹事長
本庄~早稲田100キロハイク参加歴
1年目 出場(第四区区間賞)
2年目 出場(ケツヘルとして広研の全員完歩に貢献)
3年目 出場(キャラメイク縛り)
こんな感じですが、とりあえず自分が本庄~早稲田100キロハイク(以下100ハイ)のことを大好きなことだけ覚えてくれれば大丈夫です。
〜物語の始まり〜
それでは本題に移りましょう。おわかりの方もいるかもしれませんが、今回は先日行われた第62回本庄~早稲田100キロハイクについて、個人的視点から振り返っていきます!
自己紹介でも述べた通り、私は今回の100ハイでキャラメイク縛りという縛りプレイを行いました。縛りプレイを知らない方もいると思うので、少し説明していきます。縛りプレイとは、簡単に言えば、ただ歩くだけでは物足りないという変態のための過酷な挑戦のことです。100ハイの実行委員会が毎回4種類の縛りプレイを用意して、選ばれし者がその過酷な挑戦を100kmという区間の中で遂行するというものです。
そして私は今回、その中の一つである「キャラメイク縛り」をやらせていただきました。「キャラメイク縛り」というのは、スタート時点は、Tシャツもズボンも靴もないまっさらな状態で、歩いていくうちに道中に落ちているものや道中で出会った人からもらったものなどを手に入れて、まるでRPGのように自分だけのキャラクターを100kmかけて作り上げていくという縛りのことです。
そしてみなさんが気になるのは、なぜこんなバカしかやらないような過酷な挑戦をやったのかですよね?
それは一言でいえば100ハイを全力で楽しみたかったからです!!私もいろいろ考えました。2年ぶりに先頭(戦闘)集団で大暴れするか、後ろの方で1女とだべりながらにやにや歩くか、途中で焼肉でも食べながらゆった~~~り歩くか、はたまた、これまた頭がおかしい先輩方と共に200キロハイクというものをやるか、3年目の100ハイを全力で楽しむためにはどうすればいいだろう、と。
そこで私の脳裏によぎったのは、昨年、一昨年と、大勢の前に立ち、最高の学注をして、バカなことをしながら100kmもの道のりを歩いていた、押忍な方々の姿でした。どこかあの押忍な姿に憧れを抱いてしまっていました。そして気づけば実行委員会に「やらせてください。」と連絡をしていました。
数多の希望者の中から、厳しい試練(試練の内容は割愛)を乗り越え、血汗涙流せるものはすべて流し、なんとかキャラメイク縛りの座を掴み取りました。
語ろうと思えばいくらでも語れますが、すべてをここで話してしまったら、もうその時が最後、お手元の麺が伸び切り、沸かした風呂が冷め、日本とハワイとの距離が5センチ程近づいてしまうことでしょう。それなので、当日の朝まで時を進めることにしましょう。
(ここからは、臨場感を出すために「ですます調」から「である調」にします。)
時は来た、公家塚公園で目を覚まし、戦の場、JAひびきのへと一歩ずつ歩みを進める。これは、朝の本庄市ゆえの寒さから来るものなのか、はたまた武者震いなのか、昨年と同じようで全く違う感覚がLv.1の勇者を襲う。これからどのような試練が待ち受けているのか、期待と不安の狭間でまるで蜃気楼のように揺れ動いていた。
〜1日目〜
JAひびきのに到着してから開会式はまるで大学1年生の夏休みくらい、あっという間だった。ただ、開会式が始まる頃には、少し歩いたことで温まったからなのか、はたまた覚悟が決まったからなのか、朝の震えはまるでなくなっていた。
そして約800人の前に立ち、学注をした。ただただ気持ちがよかった。それ以外はあまり覚えていない。ただ、俺の100kmの大冒険が始まった、気がした。
(飽きたので、ですます調に戻します。)
以下スタート時の写真
これがいわゆる初期スキンの状態ですね。この時は100ハイが始まるワクワクと歩き切れるのかの不安が拮抗していてギリギリ不安が勝ってました。
スタート前のステータス
HP:100
攻撃力:100
防御力:100
素早さ:100
コミュニケーション力:100
~第一区~
スタート時点、裸足でどうやって完歩するんだ。誰が靴なんかくれるんだ。と、今にもブチギレそうな中、男祭りの方々に呼び止められ、まさかのめちゃくちゃイカした靴をいただきました。その時は、靴が今まで見た中で最も輝きを放っていました。そのとき、申し訳ないですが、完歩すること自体に関しては、自分の中で自信が確信に変わりました。しかし、第一区くらいは、自分の親からもらった、生まれたままの装備を信じて裸足で歩くことを心に決めました。
はじめは、裸一貫でずっと先頭集団にいたらかっこいいという安直な気持ちで先頭をひた走っていました。だが、裸一貫の中、血で溢れかえる先頭集団に喰らいつくには、生半可な気持ちだと、ただ小石が足裏に刺さるのみでした。志半ばにして諦めてしまいました。そこからはひたすら多くの人に話しかけ、キャラメイクをしていくのみでした。靴、服、命綱、ストッキング、手錠などを手に入れ、桜木花道の成長並みに速いスピードで新たな自分に生まれ変わっていきました。
第一区で手に入れた装備…十品
第一区終了時点でのステータス
HP:90
攻撃力:120
防御力:200
素早さ:80
コミュニケーション力:500
~第二区~
靴というスペシャルスキンを手に入れた第二区では、第一区で話すことができなかった人と話そうと思い、第一区とは打って変わって最後尾からスタートしました。決して先頭で走りたくなかったというわけではありませんよ。最後尾からどんどん前の人に話しかけていきました。第一区でたくさん装備を獲得し、第二区はみんなも結構疲れるし、装備はあまりもらえないだろうと思っていました。しかし、その時私は“あの存在„を忘れていました。そう、第一区休憩所で行われた仮装大賞の結果発表を、、、
何も考えず、「いいものもらえたらいいなあ」程度の気持ちで歩いていると、何やらみんなの食いつきがいいんです。声かけられたり、快く装備をくれたりするのはもちろんうれしいので、気分よく手を差し出すと、「あれ、なんだこれは、、」そうです。みんなが渡してくるのは、もう用済みの仮装の部品たち。あるポケ〇ンの王冠、マ〇オブラザーズの某敵キャラクターの目、進撃の巨〇の超硬質ブレードなどなど例を上げたらキリがありませんね。面白くしてくれるために渡してくれたのだと思いますが、その中には、自分のことをコスプレ専門廃品回収と思っていた人もいたでしょう。本当にありがとうございました(皮肉)。
しかし、どんなものを渡されても体は絶好調でした。参加者と話しては追い越し、を繰り返し、どんどん前線に駆け上がっていきました。その姿はまるでバルセロナ時代のダニエウ・アウヴェス。正直、あの時はゾーンに入ってましたね。第一区で小石がたくさん刺さっていた足も全く痛みを感じていませんでした。ワノ国でのサンジの様に人ならざる者になりかけているかと自分を疑い、身に着けていたレイドスーツも脱ぎ捨てようかと思ったぐらいです。最終的には、先頭(戦闘)集団にあと一歩のところまで追いつきました。追いつけなかったことには悔いが残ります、、。悔しすぎたので第二区の土をかき集め、もちろん故郷に持ち帰りました。
第二区で手に入れた装備…十二品
第二区終了時点でのステータス
HP:70
攻撃力:170
防御力:230
素早さ:200
コミュニケーション力:750
~第三区~
第二区では先頭集団に追いつけずに終わってしまったので、第三区の初めは先頭集団に喰らいついていました。全員が全員、今にも人を殺しそうな獣のような眼をしていて、1年生の頃に先頭集団で走っていた頃を思い出しました。そんなことに浸っていましたが、先頭集団にエモは不要でした。ひたすらにエモがっていた私は、後輩たちに引導を渡され、またひたすらと追い抜いて来る者たちと交代で後退していく時間が続きました。
私の順位が下がるとともに、気分も下がれば、気圧も下がり、雨雲が急激な成長を見せ、これでもかと雨を降らしてきました。雨が槍に例えられることはありますが、その時の自分からしたらその日の雨は槍を超えて薙刀でした。全雨粒が痛かったです。その時の自分はDSよりも水に弱かったです。ただ、キャラメイク縛りをやっているんだから装備を貰えばいいじゃん、と思った人いるんじゃないですか?そう思った人は今すぐ表に出なさい。そんな寒い中見知らぬ変態に上着をくれる人がどこにいるんですか!雨のせいで全員が極限状態、キャラメイク縛りのことなんか当たり前に忘れ、参加者からすれば自分なんてただの薄着の参加者、びっくりするくらい何ももらえない。
そんな中、第三区の途中に一つだけもらえたものがありました。それは、第三区の終盤、本当に今にも凍死しそうなほど寒く、心身ともに震えていたあの時です。どこからか100ハイに出ていないはずの先輩の声が聞こえたのです。「嗚呼、極限すぎて幻聴が聞こえてくる」と思った矢先、目の前に現れたのはその先輩でした。「応援しに来た!」と言い、私に武道家のお土産チャーシューを何切れか食べさせてくれました。先輩方の応援は、シャトルランで最後の1人まで残った時に聞こえてくる女子の声援くらい力になりました。本当にありがとうございました。先輩方のおかげで武道家のお土産チャーシューが人生のフルコースに名を連ねました。
先輩方のおかげもあり、無事休憩所に到着し、一日目が終わりました。その夜は息を引き取ったかのようにぐっすりと寝ることができました。
第三区で手に入れた装備…二品
第三区終了時点でのステータス
HP:15
攻撃力:95
防御力:250
素早さ:140
コミュニケーション力:300
以下第三区終了時の写真
ここで一旦セーブをして、二日目へ続く…